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青楼の曲

2018.12.21

白馬金鞍従武皇

旌旗十万宿長楊

楼頭少婦鳴箏坐

遥見飛塵入建章

 

七〇〇年生まれの王昌齢(おうしょうれい)の「青楼(せいろう)の曲」。青楼は青色の高殿。

 

■読みと解釈

白馬金鞍従武皇

白馬は金鞍(きんあん)にして武皇(ぶこう)に従い

[立派な鞍に立派な馬に乗った男は武帝の後ろにつき]

 

旌旗十万宿長楊

旌旗(せいき)の十万は長楊(ちょうよう)に宿る

[旗を高々と掲げた十万の仲間が長楊宮に宿泊する]

 

楼頭少婦鳴箏坐

楼頭(ろうとう)の少婦は箏(こと)を鳴らして坐し

[立派な高殿の最上階の若い女は座って琴を鳴らしていると]

 

遥見飛塵入建章

遥かに塵を飛ばして建章(けんしょう)に入るを見る

[遥か彼方に塵をふき飛ばして建章宮に入るのが見える]

 

 

■注目点

男と女の関係に注目。

男は立派な鞍を着けた立派な馬に乗っている。高貴な男。武帝に従っている。武帝は漢代の皇帝だが、ここは過去に借り、当時の玄宗皇帝。玄宗皇帝の一行は十万。長楊宮は長安街の離宮。

女は立派な宮殿の最上階段で琴を鳴らしている。琴を鳴らしながら遠くを見ると、吹き飛ばされた塵が建章宮殿に入って来る。塵を飛ばすのは馬。馬に乗っているのは高貴な男。

男と女。二人はどんな関係。未婚か既婚か。夫婦か愛人か。そんなことどうでもいいか。

 

《PN・帰鳥》