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絶句

2014.07.25

書当快意読易尽

客有可人期不来

世事相違毎如此

好懐百歳幾回聞

 

一〇五三年生まれの陳師道(ちんしどう)の「絶句」。絶句は無題に近い。

 

■読みと解釈

書当快意読易尽

書は快意(かいい)に当たれば読むこと尽(つ)き易(やす)く

[本は心が楽しくなるとすぐに読み終え]

 

客有可人期不来

客に可人(かじん)有りて期するも来たらず

[仲間に良い人がおり約束しても来てくれない]

 

世事相違毎如此

世事(せじ)相(あ)い違(たが)うこと毎(つね)に此(か)くの如(ごと)し

[世の中の事がうまく行かぬのはいつもこのようである]

 

好懐百歳幾回聞

好懐(こうか)は百歳まで幾回(いくかい)か聞かん

[快い思いは百歳まで何回も聞くことはない]

 

 

■注目点

何が言いたいのか。主題に注目。

本と仲間を比較する。本をすぐ読み終えるのは楽しい時。良い仲間と約束してもやって来ない時がある。

本を読むこと。仲間と会うこと。この二つは作者の楽しみだが、本は楽しく作者を裏切らぬが、仲間は裏切ることがある。

世の中の事は多種多様。多種多様だが、うまく行かぬことが少なくない。仲間が裏切るように。

人生百歳。本を読むような快い思いは何回も聞くことはない。聞くのは仲間が裏切るような快くない思い。

快い思いと快くない思い。主題は快くない思い。皆さんはどう?

 

《PN・帰鳥》