山口県のフリーペーパー「地域情報新聞 ほっぷ」WEB版

お問い合わせはこちら

石城の楽曲

2017.11.03

生長石城下

開門対城楼

城中美年少

出入見依投

 

作者不明の「石城(せきじょう)の楽曲」。石城は今の湖北省にある街。製作は唐以前。

 

■読みと解釈

生長石城下

石城の下(もと)に生長し

[石城の郊外で生まれ育ち]

 

開門対城楼

門を開けば城楼(じょうろう)に対す

[門を開けると高殿に向き合う]

 

城中美年少

城中(じょうちゅう)の美年少は

[石城の街中の美少年が]

 

出入見依投

出入するに依投(いとう)せらる

[出入りする毎に飛び込んで来られる]

 

 

■注目点

登場人物に注目。

登場人物は美少年。美少年の動きに注目。

美少年は石城の街の出身。生まれも育ちも石城。

その美少年が動く。出入りする。出入りする所は城楼。城楼は高殿。高殿は高貴な連中が集まる所。歌ったり、踊ったり。酒もあり、女もいる。

美少年は顔形も整い、富裕な若者。その美少年が城楼に出入りする。

美少年以外、門を開けて城楼を見ている人物もいる。その人物は女ではないか。「依投せらる」は受け身で、女がいる所へ飛び込んで来られる意。

美少年は女の所へ飛び込んで来て何をする。飲んだり、歌ったり、投宿したり。

登場人物は美少年と女。美少年に見られる女。女の表情、気持ちをどう読むか。この詩の面白さはここだろう。

 

《PN・帰鳥》