山口県のフリーペーパー「地域情報新聞 ほっぷ」WEB版

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廬山の瀑布を望む

2011.05.27

日照香炉生紫烟
遥看瀑布挂長川
飛流直下三千尺
疑是銀河落九天

 

「廬山(ろざん)の瀑布(ばくふ)を望む」。廬山は揚子江中流域にある山。瀑布は滝。七六二年生まれの李白(りはく)の作。

 

■読みと解釈
日照香炉生紫烟
日は香炉(こうろ)を照らして紫烟(しえん)を生じ
[日の光は香炉峰を照らして紫色にかすみ]

 

遥看瀑布挂長川
遥かに看る瀑布の長川を挂(か)かるを
[遥か遠く見やると滝が長い川を立てかけている]

 

飛流直下三千尺
飛流(ひりゅう)直下三千尺
[飛び下る流れはまっ直ぐ三千尺もあり]

 

疑是銀河落九天
疑うらくは是(こ)れ銀河の九天(きゅうてん)より落つるかと
[天の川が天空から落ちたのではと思われる]

 

 

■注目点
廬山及び瀑布(滝)の表現に注目。
廬山は九十九からなる連峰。その一つが香炉峰。香炉に似た香炉峰は日の光を受け、その名に違わず紫色にかすんでいる。いかにも幻想的な表現です。
遥か遠くよくよく見ると瀑布。その瀑布は長い川を立てかけたよう。瀑布を長い川に見立てて表現します。
長い川を飛流直下三千尺と表現します。飛んで。まっ直ぐ。三千尺。勢いの激しさをこう表現します。三千尺とは誇張? それとも現実?
瀑布を更に銀河が九天から落ちたのかと表現します。天の川が天空から落ちたのでは? 誇張。それとも現実。
豊かな表現力です。

 

《PN・帰鳥》