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少年の行

2019.01.11

承恩借猟小平津

使気常遊中貴人

一擲千金渾是胆

家無四壁不知貧

 

唐の詩人呉象之(ごしょうし)の「少年の行(うた)」。

 

■読みと解釈

承恩借猟小平津

恩を承(う)けて小平津(しょうへいしん)に借猟(しゃりょう)し

[天子の恩愛を受けて小平津で狩猟し]

 

使気常遊中貴人

気を使いて常に中貴人(ちゅうきじん)と遊ぶ

[血気に任せていつも中貴人と遊ぶ]

 

一擲千金渾是胆

一たび千金を擲(なげう)つは渾(す)べて是(こ)れ胆(たん)なり

[一度に千金を投げ打つのは全身これ肝っ玉]

 

家無四壁不知貧

家に四壁(しへき)無きも貧しきを知らず

[家に四方の壁はなくも貧乏は知らず存ぜず]

 

 

■注目点

少年の生き方に注目。

少年は天子の恩愛に浴し、小平津で狩猟し、勝手に遊んでいる。小平津は河南省にある天子の狩猟場。

少年は血気に任せ、常に中貴人と遊んでいる。中貴人は天子の寵愛を受けている去勢された役人。天子の信頼を一身に得ている中貴人と遊んでいる。

少年は一度に大金を賭博する。日々続けると、蓄えはなくなる。家の中はスッカラカン。壁もなく寒風がビュービュー。家は貧乏。そんなこと知らず存ぜず。貧乏は眼中になく、遊び惚ける少年。

少年の生き方は任侠。男気があり、信念の為には命を賭ける。障害に挑戦し障害を打ち破る。この生き方どう思います。

 

《PN・帰鳥》