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元正の詩

2015.08.07

元正啓令節

嘉慶肇自茲

咸奏万年觴

小大同悦熙

 

作者は晋(しん)の傅充(ふじゅう)の妻。名も生没年も不明。晋は三百年前後。題は「元正(げんせい)の詩」。元正は元日。

 

■読みと解釈

元正啓令節

元正は令節(れいせつ)を啓(ひら)き

[元日はよき時節の日を開き]

 

嘉慶肇自茲

嘉慶(かけい)は茲(ここ)自(よ)り肇(はじ)まる

[めでたきは元日から始まる]

 

咸奏万年觴

咸(み)な万年の觴(さかずき)を奏(すす)め

[みな長寿を祝う酒を薦め]

 

小大同悦熙

小大は悦熙(えつき)を同じくす

[老いも若きも喜び楽しむ]

 

■注目点

元日の喜びに注目。

元日の喜び。それは令節を開く日、嘉慶が始まる日、長寿を祝う日、全員喜び楽しむ日。以上の四つ。

令節を開く日。具体的には冬が終わり、春を迎えること。元日は一年の始まり。

嘉慶が始まる日。具体的には朝廷の儀式や民間の爆竹、結婚や出産など。元日は喜び事の始まり。

長寿を祝う日。具体的には大杯に酒を盛り、全員で全員の長寿を祝い乾杯。元日は長生きの始まり。

全員喜び楽しむ日。具体的には老若男女、全員で喜びや楽しみを共有する。元日は喜びを共有する始まり。

心を新たにし、あらゆる事が始まる、人生出発の日。それが元日。

 

《PN・帰鳥》