山口県のフリーペーパー「地域情報新聞 ほっぷ」WEB版

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元日

2012.01.06

爆竹声中一歳除
春風送暖入屠蘇
千門万戸曈曈日
総把新桃換旧符

 

一〇二一年生まれの王安石(おうあんせき)の「元日」。

 

■読みと解釈
爆竹声中一歳除
爆竹の声中に一歳除(つ)き
[爆竹の音がする中で一年が終わり]

 

春風送暖入屠蘇
春風は暖を送り屠蘇(とそ)に入る
[春の風が暖かさを送り届け屠蘇へ入りこむ]

 

千門万戸曈曈日
千門万戸曈曈(とうとう)たる日
[あの家もこの家も初日の光り輝く日]

 

総把新桃換旧符
総(すべ)て新桃を把(と)りて旧符に換(か)う
[すべて新しい桃と古い札とをとり換える]

 

 

■注目点
元日の行事に注目。行事は爆竹、屠蘇、桃の札の交換の三つ。
爆竹は大晦日から元日にかけての行事。爆竹を鳴らすのは厄払いのため。爆竹の激しい音で厄を追い払ったのです。
屠蘇を飲むのは、病気にならず、寿命を延ばすため。老いも若きも飲みました。屠蘇は多くの薬草を調合し、浸して造った酒。
桃の札は厄払いのため。桃は厄払いの効があり、桃の木で作った札に、神を描いて門の両側に懸け、厄を払い吉を祈ったのです。
旧暦では元日は春。暖かい春の風、初日の光を受けて、一年の最初の日の元日。家族そろってこうした行事を家々で行い、家内安全、家族円満、健康長寿、無事安泰を念じたのでしょう。

 

《PN・帰鳥》