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七歩の詩

2015.12.18

煮豆持作羹

漉菽以為汁

萁在釜下燃

豆在釜中泣

本自同根生

相煎何太急

 

一九二年生まれの曹植(そうしょく)の「七歩の詩」。

 

■読みと解釈

煮豆持作羹

豆を煮(に)て持って羹(すいもの)を作り

[豆を煮てそれで吸い物を作り]

 

漉菽以為汁

菽(まめ)を漉(こ)して以って汁を為(つく)る

[菽を漉してそれで吸い物を作る]

 

萁在釜下燃

萁(まめがら)は釜の下に在りて燃え

[豆がらは釜の下で燃え]

 

豆在釜中泣

豆は釜の中に在りて泣く

[豆は釜の中で泣いている]

 

本自同根生

本(も)と同じ根自(よ)り生じたるに

[豆と豆がらは同じ根から生まれたのに]

 

相煎何太急

相い煎(い)ること何ぞ太(はなは)だ急なる

[豆がらは何で豆をひどくあぶり焦がすのか]

 

■注目点

豆と豆がらは誰。

この詩は作者の曹植が、兄に「七歩あゆむ間に詩を作れ。できぬと殺す」と脅され、自分と兄を豆と豆がらに託し、咄嗟に作った詩です。

結論を言えば、萁=兄=加害者。豆=自分=被害者。自分と兄は同じ親から生まれた兄弟。なのに兄は自分を殺すと言う。

兄はこの詩を読み、深く恥じ入ったとか。

 

《PN・帰鳥》