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【Vol.327】ヤブコウジ

2011.12.16

111216_hana2科名/ヤブコウジ科
原産/東アジア

 

《特徴》
日本・朝鮮半島・中国などに広く分布する常緑性の低木で、大きくなっても樹高はせいぜい30cm程度に収まります。名前の示すとおり、山林の木陰などに自生しています。茎は枝分かれせず地下茎でふえていき、夏に小さな白花を咲かせて径5mmほどの実をまばらに付け、晩秋から冬にかけて赤く色付きます。

葉は長さ10cmほどの長楕円形でフチにはギザギザが入ります。低い位置で茂るので、他の樹木の株元や、灯篭やつくばいの元に植えて、グランドカバーとして用いられることが多いです。また、千両やヤブコウジと同属の万両同様に、色付いた実は迎春の飾り物に使われ、その兼ね合いからか「十両」の別名もあります。

 

《管理方法》
山林などに自生している典型的な陰樹で、強い直射日光と乾燥を嫌います。日射しが強い場所では葉が焼けて赤紫色に変色し、やがて茶色く枯れてきます。日陰には強いですが、実を楽しみたい場合はそこそこの日射しも必要で、極端に暗い場所では生長しても花付きや実付きが悪くなるので注意しましょう。半日陰・明るい日陰が適しています。

 

《ふやし方》
株分け・挿し木・タネまきでふやすことが出来ます。株分けはできるだけ茎葉の付いている状態で地下茎を切り分けて植え付けます。かなり丈夫なので、茎葉のない地下茎のみの状態でも湿らせた水ゴケの上に伏せておけばやがて根が出てきます。適期は植え替えと同じ時期4月と8月下旬~9月中旬です。

挿し木は枝を5cm程度の長さに切り、土に挿すだけです。適期は7月~8月で若い枝ほど根付きが良いです。タネまきは赤く熟した実を採取して、タネを取り出して春にまけば、さほど労せずに発芽します。